好きの根っこ

わたしは絵や物語や音楽や踊りが好き。

それは必ずしも自分がやっていないといけないわけでなく、人がやっている/やったのを見るのも好きだ。

そういういわゆる芸術と呼ばれるものたちの根源的な部分が好き、と最近実感する機会が多い。

大昔の人々が営んできた、

自然の音からリズムを見出し、リズムが鳴ったら自然に身体が動いたりすることも、

夜空の星を眺めてできた物語や、生活の営みや数々の物語を表そうと誰かが筆をとった絵など、

わたしが知る由もないようなずっとずっと前から、人間たちが繋げてきたことを想うと泣きそうになる。

先日各地の神話を読んでいて、同じようなエピソードが別々の場所の神話に残っていたりすることに気づいてとても不思議な感覚になった。

そういう世界の繋がり。

普段国というまとまりに押し込められているわたしたちは根源的にもっと自由であっていいのではないか。

世界のどこにいたって音は鳴るし、音が鳴ったら踊りたくなる気持ち、空を見上げてお話を紡ぎたくなる気持ち、絵で表現したくなる気持ちにそんな大きな差なんかあるのか?

そういう世界の中で成り立っているわたしという人間をもっと愛してもいいのかもしれない