「Aセクシャル」と私のこと

Aセクシャルを自認したきっかけについて。

 

オフ会などでよく話題に上るので何度か話したことがあるのですが、私が話下手なのもありいつもざっくりとした話で終わってしまうので一度文章にしておきたいと思いました。

この記事を書こうと思った時に、私がAセクシャルという言葉を知ってから10年ほど経ったことに気づきました。すごい。

 

Asexual フラッグ

中学生~高校生頃:恋愛わからない期

多分初めにどうやら周りとは違うっぽいと思ったのは中学生の頃だったと思う。

たまたま何人かで好きな人の話になった時に、次々好きな人を告白していく同級生に衝撃を受けた。

いつの間にみんなそんな気持ちを抱いていたのかと。

その後、私の順番がきても当然答えられるはずもなかったのだが、みんな言ったのだからお前も言えよの圧がすごく適当な男子の名前を答えてしまった。

その件に関しては今でも微妙な後悔がある。

 

高校生の頃はなんとなくヘテロではなくレズビアンあるいはバイではないかと思いつつのほほんと生きていたが、恋愛ができないコンプレックスは常に抱えており、試行錯誤を繰り返していた。

 

高校生~大学1年頃:恋愛したい期

大学に入学して一年目くらいまでは、私も誰かと付き合ってみたいと思っていた。

当時よくメールをしたり遊びに行ったりしていた相手がいた。

恋愛的な意味で好きかどうかはわからなかったが、それなりに楽しかったし周りの言う”普通”になれることに安心感があった。

 

結論から言うと、後々私から告白して振られたのだが、とても晴れやかな気持ちになったのを覚えている。

聞き及んでいたいわゆる失恋ってもっと悲しいものなんじゃなかったのか。

はっきり自覚できていなかったが、ずっと心のどこかでもやもやしたものを抱えていたんだと思う。

 

Aセクシャルという言葉に出会ったのもこの時期だ。

 

それ以降:Aセクとの出会い~自認まで

出会ったきっかけはTwitterでたまたま流れてきた漫画だった。

 

twitter.com

 

読んだときに直感的にこれだ!と思い、かなり気持ちが楽になったのを覚えている。

しかし同時に本当にそうか?という気持ちもまだあり、そこから1~2年ははっきり自認できずオフ会でいろんな人の話を聞いたり、ネットで情報を集めたりしていた。

女性向け風俗にも一度行ってみたことがあるし、友情結婚掲示板を見つけて何人かとやりとりもしていた。

 

その過程で色々な考え方や生き方があることを知ることができた。

それまでの社会生活で刷り込まれてきた考え方はすぐには切り替えられなかったし、かなり寄り道もした。

周りの普通に合わせなくていいし、好きに生きようと思えた時に私の中でちゃんと自認することができた気がする。

 

自認してからはじめたこと/やめたこと

まずやめたこと。

・(主に恋愛、性的な関係について)少しでも嫌なことはしない、手に余るもの/ことを無理に抱えない

 

はじめたことについては色々ある。

・他人向けに偽った私ではなく、私は私のままでいいと思えるようになった

・やってみたいことはやってみる

・レディース、メンズ問わず好きな服を着るようになった

ジェンダーセクシャリティフェミニズム関係の本もよく読むようになった

・趣味がめっちゃ増えた!笑

 

おわりに

現在私はAロマンティックAセクシャルを自認してそれなりに楽しく生きている。

これからも寄り道したりすることはあると思うけど、好きなことしながらのんびり生きていきたいな~と思っている。

基本的に気の向くままに揺蕩っているので、もしあなたとも人生の端々でタイミングが合った際はよかったら一緒に遊んでくださると嬉しいです。